栄養学の観点からできる夏バテ対策やスタミナ回復の食事法を紹介!賢い食事で薬いらずの体をつくりましょう。
『スタミナ不足や夏バテ』など体の不快な症状は、悪化するまで見て見ぬふりをしてしまいがちです。
あなたの体に備わっている、病原体に対する抵抗力や自然治癒力も栄養素のサポートなしには十分なパワーを発揮できません。心のトラブルと密接な関係をもつ自律神経の働きにも食生活や体内の環境は影響を及ぼします。
最高の体調を手に入れるには、その背景にある食生活の見直しが必要です。夏バテを予防する食べ物とスタミナ不足の対策で薬いらずの体をつくりましょう。
喉越しの良いものだけでなく、バランスよく朝ごはんを食べることから
スタミナ不足(夏バテ)を悪化させない栄養学の基礎知識
- 主食。主菜。副菜をバランスよく
- 朝食を抜き、夕食を多くする食生活は禁物
- ビタミンB1などビタミンB群を多くとる
- 体温を下げる冷たいものを食べすぎない
スタミナ不足から体調を回復させる方法は?
スタミナ不足には何よりもバランス食を重視する
スタミナ不足(夏バテ)、疲れやすい、精力や持久力の低下、集中力の低下など症状の共通点は多いですが、原因や対処はさまざまです。
例えば、朝食抜きが原因で炭水化物が足りずエネルギー不足の状態や、炭水化物は十分にとっていても、炭水化物をエネルギーに変換するためのビタミンB1が不足している状態、タンパク質や鉄分不足による貧血でエネルギーを全身の細胞に運ぶことができなくなっていたりします。
どれも糖質やタンパク質、ビタミン、ミネラルの不足が大きな原因となっているため、食欲が無い日は少量でも良いので、バランスのとれた食事を心がけることが大切です。
特に注意したいビタミンB1不足
夏バテは、主にビタミンB1不足によって起こります。
ビタミンB群やビタミンC、ミネラルは汗や尿とともに失われてしまいます。
さらに、のどごしの良い、めん類や清涼飲料水などを取りすぎると副食が不足しがちで、いっそうビタミンB1不足となってしまうのです。
このため、夏バテ解消、スタミナ回復にはビタミンB1を中心とした栄養素の補給が重要です。
うなぎが夏バテに良いとされるのは、良質タンパク質やビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2が豊富に含まれていることと。胃粘膜を保護し、消化吸収を助けるムコ多糖体などの成分も多く含まれているためです。
スタミナ不足に効く食べ物選びのポイント
魚や肉と、ビタミンやミネラルが豊富な夏野菜を組み合わせてバランスを考えましょう。
酢やスパイスで食欲を引き立てるのも効果的です。
スタミナ不足の時に主食は何がいいか?
胚芽精米ごはんやそば
ビタミンB1・ビタミンEが豊富な玄米ごはん、胚芽精米ごはん、全粒粉のパン、十割そばや八割そばなど
スタミナ不足の時に主菜は何がいいか?
良質のタンパク質
カツオやうなぎ、豚肉、レバー、などの肉や魚、大豆製品など良質なタンパク質をたっぷりと
スタミナ不足の時に副菜は何がいいか?
夏野菜や香味野菜
トマトやししとうがらし、枝豆などの夏野菜、ニンニクやニラ、やまのいも、オクラなど
スタミナ不足の時に良いその他の食べ物は?
果物や辛味食品
ビタミンCが豊富なレモンやキウイフルーツ。食欲を促進する酢や唐辛子、スパイスなど