動脈硬化を防ぐには血中中性脂肪や血中コレステロール値を下げる努力が必要です。
動脈硬化は一旦進行すると元に戻らないと言われていましたが、最近の研究で食事や生活習慣を変えることで緩和、解消されることがわかってきました。
まずは抗酸化作用のある食品を積極的に取ること。
動脈硬化には、コレステロールの酸化が大きく関わっていると考えられています。
そのため、β-カロテンやビタミンC、ビタミンEなどを含む食品を積極的に取ることでコレステロールの酸化を抑えられます。
次にコレステロールの摂取量を控えます。
魚にはコレステロール値を下げる不飽和脂肪酸が多く含まれています。
また大豆のタンパク質にもコレステロール値を下げる作用があります。
乳製品は低脂肪のものであってもコレステロール値を上げるので、取りすぎには注意が必要です。
また日本人の場合は、高血圧による動脈硬化が多いので、塩分の取りすぎにも注意が必要です。
動脈硬化対策に最も有効なのは、食生活のバランスを整えることが重要です。
1日の適正なエネルギーを摂取し、炭水化物、たんぱく質、脂質のエネルギーバランスを適切な割合でとります。
適切な割合は総エネルギーに対して、炭水化物を50%から65%、タンパク質を13%から20%、脂質を20%から30%の割合で取ります。
コレステロール値を下げる食物繊維は、摂取エネルギー1000キロカロリーあたり10グラム以上となります。