栄養学の観点からできる胃炎の対策や改善する食事法を紹介!賢い食事で薬いらずの体をつくりましょう。
『胃炎』など体の不快な症状は、悪化するまで見て見ぬふりをしてしまいがちです。
あなたの体に備わっている、病原体に対する抵抗力や自然治癒力も栄養素のサポートなしには十分なパワーを発揮できません。心のトラブルと密接な関係をもつ自律神経の働きにも食生活や体内の環境は影響を及ぼします。
最高の体調を手に入れるには、その背景にある食生活の見直しが必要です。胃炎を予防する食べ物と対策で薬いらずの体をつくりましょう。
暴飲暴食などの原因を取り除いて、胃の粘膜を強化しましょう
胃炎を悪化させない栄養学の基礎知識
- 規則正しい食習慣を
- 刺激物は避ける
- ビタミン、ミネラルをしっかり
- EPAを習慣的にとる
胃炎から体調を回復させる方法は?
飲み過ぎ・食べすぎ厳禁、規則正しい食習慣を目指しましょう
胃炎は胃の内壁をおおう粘膜に炎症が起こる病気です。
暴飲暴食やストレス、薬品などが原因で起こる急性胃炎と、不規則な食習慣やピロリ菌(胃にすみつく細菌)が原因で起こる慢性胃炎があります。
急性胃炎は、まずストレスを取り除き、絶食して胃を休めることで改善されます。具体的には柔らかく煮たり、蒸したりして消化の良い料理に徐々に移行すれば、数日で治ります。
一方で慢性胃炎は、コーヒーや香辛料など胃の粘膜を刺激しやすい食品を避け、消化の良い食品や、胃の粘膜を強化する食品を摂取するようにします。
ピロリ菌が原因の場合は、病院での治療が必要となりますので、早めに治療しましょう。
胃の粘膜を強化する栄養素を補給しましょう
ビタミンAは胃の粘膜の再生を促したり、ビタミンC・ビタミンEとともに粘膜を保護する粘液を作る働きをします。
マグロやイワシなどの魚の脂肪に含まれる不飽和脂肪酸のEPAには、胃液の分泌量を決めたり、胃の粘膜を強化したりする働きがあります。
粘膜を潤し、胃壁を守るムチン(粘性物資)なども胃炎には効果的です。
吐き気や胃痛などの不快な胃の症状が消えた後も、粘膜の炎症が残っていることが多くあります。
しばらくは消化の良いものを食べるなど胃を休める工夫をしましょう。
また、胃の負担を軽減するためにも、食事は日頃から規則正しくゆっくりととることが大切です。
胃炎に効く食べ物選びのポイント
胃の粘膜に作用する魚やいも類などの食品を消化の良い調理法で食べましょう。
また胃の負担を軽減するために、刺激物は控えて、ゆっくりと食べるようにしましょう。
胃炎の時に主食は何がいいか?
おかゆやうどんが最適
ビタミンB1・Eは豊富な胚芽精米のご飯やおかゆ、喉ごしの良いうどんなどがおすすめです。
急性胃炎の場合は、消化の良いおかゆや雑炊などをゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。
胃炎の時に主菜は何がいいか?
脂の乗った青背魚
不飽和脂肪酸、EPAの豊富な、鮮度がよく脂の乗ったマグロやブリ、イワシ、サンマなどの青背魚を刺身でとりましょう。
加熱調理より、刺身でとると不飽和脂肪酸を多くとることができます。
胃炎の時に副菜は何がいいか?
やわらかい食品を選びましょう
ムチンが豊富な里いもや山いもなど、やわらかく加熱したにんじん、メカブなどの根菜もおすすめです。
胃炎の時に良いその他の食べ物は?
ヨーグルト
牛乳よりも消化吸収の優れたヨーグルトがおすすめです。
ピロリ菌にも効果のあるヨーグルト商品も市販されているので活用しましょう。