栄養学の観点からできる脳卒中の対策や食事法を紹介!賢い食事で薬いらずの体をつくりましょう。
『脳卒中が心配』など体の不快な症状は、悪化するまで見て見ぬふりをしてしまいがちです。
あなたの体に備わっている、病原体に対する抵抗力や自然治癒力も栄養素のサポートなしには十分なパワーを発揮できません。心のトラブルと密接な関係をもつ自律神経の働きにも食生活や体内の環境は影響を及ぼします。
最高の体調を手に入れるには、その背景にある食生活の見直しが必要です。脳卒中を予防する食べ物と対策で薬いらずの体をつくりましょう。
中高年に多い脳卒中を防ぐには生活習慣病に気をつけることが大切です。
脳卒中を悪化させない栄養学の基礎知識
- 低脂肪でバランスのとれた食事が大事
- 野菜を増やし塩分を減らすこと
- 水分補給を十分にする
- 飲酒を控え、適度な運動する
脳卒中を予防する方法は?
死亡原因のワースト3で日本人が発症しやすい病気
脳卒中は、死亡原因のワースト3で日本人が発症しやすい病気です。
脳の血管の詰まりや、破裂によって起こる脳卒中。 日本人の死亡原因の第3位で昔から発症数が多い病気です。
脳卒中には 血管が破れて起こる「脳出血」、脳の血管にコブ状の膨らみができてそれが破裂して起こる「くも膜下出血」、 脳の血管が詰まってしまう「 脳梗塞」 の3種類があり、誰も食事を中心とする生活習慣が大きく関係しています。
以前は高血圧が原因の脳出血が多かったものの、食生活の欧米化や運動不足により、糖尿病や脂質異常症などが主な原因になる脳梗塞が75%を占めています。
飲酒はほどほどにして、低脂肪、エネルギーの食事を心がけましょう
適量のカロリーは生活習慣病予防の記事で紹介しています。
とくに注意したいのが脂質のとりすぎ、炭水化物やタンパク質に比べて2倍以上のエネルギー量を生むため、1日の総摂取エネルギーの20~30%にするのが目標です。
魚や肉は低脂肪の種類や部位を選び、調理に使う油脂は、バターやマヨネーズも含めて1日大さじ1〜2杯にとどめましょう。
また、朝食をしっかりとって、夕食を軽めにする習慣をつけることも大切です。
脳卒中も食生活の積み重ねで発症リスクを低くできる病気の1つです。 高脂肪、高エネルギーの食事ではなく、野菜や良質タンパク質を中心にできるだけ塩分の少ない食事を心がけましょう。
また大量の飲酒も避けることが大切です。中でも脳出血とくも膜下出血は危険性が飲酒量に比例すると言われています。 アルコール飲料は適量を守りましょう。 さらに、体内の水分が少ないと血液が濃くなりドロドロすることで血栓ができやすい状態になってしまいます。
水分をきちんと補給することで血液の流れを良くすることも 重要です。 食生活の改善に加え、適度な運動することで相乗効果が望めます。
脳卒中を予防する食べ物選びのポイント
脳卒中を予防する主食
食物繊維を1度に多く取れる玄米
玄米ご飯の食物繊維は100gあたり1.4gと主食の中では豊富です。
一方、白米の栄養素はでんぷんがほとんどです。玄米が食べにく人は白米と混ぜて炊くのもおすすめです。
玄米ご飯には白米の4倍以上の食物繊維が含まれています。毎食だと豊富に食物繊維を摂取できるので主食を玄米に変えることも検討してみてください。
脳卒中を予防する主菜
アジやサバなど青背魚のDHA
アジやサバなど青背魚には、 血栓防止効果のあるDHAや、 動脈硬化を抑制するタウリンも豊富に含まれています。
脳卒中を予防する副菜
グリーンアスパラガスが効果的
グリーンアスパラガスのルチンは毛細血管を強化し高血圧を予防します。カリウムが体内の塩分を排出しやすくしてくれます。
脳卒中を予防するその他の食品
ショウガが効果的
抗酸化作用のあるショウガオールが 体を温める効果があります。
減塩する場合の香り付けにも活躍します。
リバウンドを繰り返すヨーヨー現象
頑張って減らした内臓脂肪や皮下脂肪、ダイエット後に起こりがちなリバウンド現象。
もとの体重に戻ってしまうことで、減量とリバウンドを繰り返す「ヨーヨー現象」におちいると、回数を重ねるごとに減量が難しくなり、さらにリバウンドしやすい体に変化してしまいます。
これを防止するには、食事制限だけに頼る急な減量をしないことです。
栄養バランスのとれた食事と運動を習慣にすれば、時間はかかってもリバンドしにくい体作りができます。辛抱強くゆっくり減量することが、リバウンドしないダイエット方法です。