栄養学の観点からできる食欲不振の対策や食事法を紹介!賢い食事で薬いらずの体をつくりましょう。
『食欲不振』など体の不快な症状は、悪化するまで見て見ぬふりをしてしまいがちです。
あなたの体に備わっている、病原体に対する抵抗力や自然治癒力も栄養素のサポートなしには十分なパワーを発揮できません。心のトラブルと密接な関係をもつ自律神経の働きにも食生活や体内の環境は影響を及ぼします。
最高の体調を手に入れるには、その背景にある食生活の見直しが必要です。食欲不振を予防する食べ物と対策で薬いらずの体をつくりましょう。
生活習慣?栄養障害?疲労?食欲が無い原因にあった対策を
食欲不振を悪化させない栄養学の基礎知識
- 少量でも高栄養のバランス食を意識する
- 好きなものから食べてみる
- のどごし、消化のよいものを
- 香り食材で食欲を刺激する
食欲不振から体調を回復させる方法は?
食欲不振の原因をチェックしてみる
食欲不振は、病気やストレス、疲労、食べすぎ、栄養不足など体調や精神的な原因で起こります。
食欲不振を解消するには、まずその原因は何かを見極めることが大切です。
例えば、病気が原因の場合は治療が最優先ですが、食べすぎや、夜更かしが原因によるものは根本となる生活習慣の見直しが必要です。
また、ストレスや疲労、栄養の偏りなどが原因の場合には、エネルギー代謝や疲労回復をサポートするビタミンB1やB2をはじめ、各栄養素をさまざまな食品からバランスよく摂取することが重要です。
少量でも栄養のバランスの良いものや、食べやすいものを工夫して食べるようにしましょう。
食欲を刺激する食事コーディネートが大事
食欲をコントロールする食欲中枢は脳にあり、単なる空腹感だけでなく、香りや味、温度、視覚など、五感で感じる刺激も食欲に大きな影響を及ぼします。
このため、ちょっとした工夫で食欲を増進させることができます。
ニンニクや玉ねぎ、ニラなどに含まれる香り成分のアリシンは、刺激的な香りで食欲を促進させ、ビタミンB1の吸収を高める効果があります。
またかんきつ類や食酢の酸味成分であるクエン酸も、食欲を増進させて、クエン酸が疲労成分である乳酸の分解をサポートするので。疲労回復にも効果を発揮します。
このほか、彩の良い緑黄色野菜を使い、盛り付けに手をかけたりして視覚的に食事を楽しむのも、食欲を回復させるのに効果的です。
食欲不振に効く食べ物選びのポイント
ビタミンB1やビタミンB2が豊富な食品や、食欲を増進させる香味野菜を効果的に使いましょう。
香りや視覚など五感を刺激し、食べたくなるような工夫も大切です。
食欲不振の時に主食は何がいいか?
胚芽精米ごはんやそば
ビタミンB1が精白米ごはんの4倍含まれている胚芽精米ごはん、同じくビタミンB1が8倍の玄米ごはん、そば、胚芽入りパンなどを主食にするのがおすすめです。
食欲不振の時に主菜は何がいいか?
豚肉や旬の魚介類
ビタミンB1が豊富な豚肉やウナギ、カツオなど食欲をそそる旬の魚介類にアリシンなどを含む薬味を添えて食べましょう。
食欲不振の時に副菜は何がいいか?
ネギなどの香味野菜
ビタミンB1の吸収を高めるアリシンの多いネギ、玉ねぎ、ニンニク、ニラなどの香味野菜を使った副菜がおすすめです。
食欲不振の時に良いその他の食べ物は?
かんきつ類や食酢
疲労回復効果のあるクエン酸を含む、レモンなどのかんきつ類や梅干し、食酢などすっぱい食べ物が食欲回復、疲労回復におすすめです。