栄養学の観点からできる二日酔い・胃もたれ対策や食事法を紹介!賢い食事で薬いらずの体をつくりましょう。
『二日酔い・胃もたれ』など体の不快な症状は、悪化するまで見て見ぬふりをしてしまいがちです。
あなたの体に備わっている、病原体に対する抵抗力や自然治癒力も栄養素のサポートなしには十分なパワーを発揮できません。心のトラブルと密接な関係をもつ自律神経の働きにも食生活や体内の環境は影響を及ぼします。
最高の体調を手に入れるには、その背景にある食生活の見直しが必要です。二日酔い・胃もたれを予防する食べ物と対策で薬いらずの体をつくりましょう。
二日酔いには弱った胃や肝臓のケアをしっかりと行う
二日酔い・胃もたれを悪化させない栄養学の基礎知識
- 二日酔いには水分補給を
- 消化の良いものを良く噛んで
- 肝機能を高める食品をとる
- 栄養バランスと飲酒の適量を守る
二日酔い・胃もたれから体調を回復させる方法は?
胃の粘膜の修復や胃液の分泌を促進するビタミン類を意識する
二日酔いや胃もたれを起こしてしまったら、傷んだり炎症した胃の粘膜を再生するタンパク質やビタミン、ミネラルをバランスよくとることが大切です。
またキャベツに含まれるビタミンU(キャベジン)には、胃の粘膜を修復する作用があります。
このほか胃液の分泌を促進するビタミンB1やカキやシジミに含まれ、肝機能を高めるタウリン、消化不良には大根やカブに含まれるアミラーゼなどの消化酵素が効果的です。
また、二日酔いを防ぐためには、日頃から良質のタンパク質を摂取し、肝機能を強化しておくことが重要です。
アセトアルデヒド対策にはたっぷりの水分補給が有効です
お酒を飲むと、体内で成分の吸収と分解が段階的におこなわれます。
胃腸で吸収されたアルコールはまず、肝臓でアセトアルデヒドに分解され、さらに酢酸と水に分解されます。酢酸と水は無害ですが、分解途中のアセトアルデヒドには毒性があります。
二日酔いやアルコールによる不快感は多量のアルコール摂取により、肝臓で分解しきれなかったアセトアルデヒドが血液中に流れ出すことによって引き起こされます。
血液中のアセトアルデヒドの濃度をうすめるには水分補給が大切です。
また、アルコールには利尿作用があり、体内の水分を排出してしまうため脱水症状を起こしやすくなります。脱水対策としても、水分補給が有効となります。
特にお茶や緑茶はカフェインなどの成分が二日酔いの不快感を緩和する作用があるので、最適な飲み物です。
ただし、コーヒーや紅茶はカフェインを含みますが、利尿作用が強いので、水や緑茶を飲むようにしましょう。
二日酔い・胃もたれに効く食べ物選びのポイント
胃にやさしい、低脂肪で消化の良い食品を消化の良い調理法で食べるようにしましょう。
また二日酔いには、お茶で十分な水分補給が大切です。
二日酔い・胃もたれの時に主食は何がいいか?
おかゆやうどん、雑炊が最適
ビタミンB1・Eは豊富な胚芽精米のご飯やおかゆ、喉ごしの良いうどんなどがおすすめです。
水分が多く消化の良いおかゆや雑炊のほか、温かいうどん、にゅうめんなどを食べましょう。
二日酔い・胃もたれの時に主菜は何がいいか?
低脂肪の肉や魚
脂身の少ない肉や魚、レバー、うなぎ、卵、チーズなどのタンパク質をとりましょう。
タンパク質が豊富な鳥ささみや白身魚、豆腐も有効です。
また肝機能を高めるタウリンが多い食品のカキ、シジミなどの海鮮食品、レバーもおすすめです。
二日酔い・胃もたれの時に副菜は何がいいか?
繊維が少ない野菜を食べる
消化酵素が豊富な大根、やまのいも、カブ、キャベツ、トマト、セロリなどの野菜の成分が有効です。
二日酔い・胃もたれの時に良いその他の食べ物は?
お茶や果物
柿やパイナップル、リンゴなどの果物、水分補給に緑茶などのお茶がおすすめです。
また水分とタンパク質を同時に取れる牛乳や豆乳もおすすめです。