栄養学の観点からできる冷え性・肩こり対策や食事法を紹介!賢い食事で薬いらずの体をつくりましょう。
『冷え性・肩こり』など体の不快な症状は、悪化するまで見て見ぬふりをしてしまいがちです。
あなたの体に備わっている、病原体に対する抵抗力や自然治癒力も栄養素のサポートなしには十分なパワーを発揮できません。心のトラブルと密接な関係をもつ自律神経の働きにも食生活や体内の環境は影響を及ぼします。
最高の体調を手に入れるには、その背景にある食生活の見直しが必要です。冷え性・肩こりを予防する食べ物と対策で薬いらずの体をつくりましょう。
冷え性と肩こりの原因はどちらも血行不良。体を温める食事で血行促進を
冷え性・肩こりを悪化させない栄養学の基礎知識
- 主食・主菜・副菜をそろえる
- 甘いもの、高脂肪のものはひかえる
- 体を温める食品を
- 体を冷やす食品は加熱して
冷え性・肩こりから体調を回復させる方法は?
血行をよくして、ビタミンEや鉄の不足に注意する
冷え性と肩こりのおもな原因は血行不良です。
血液の循環が悪く、手足の先まで血液が届かないために冷えが生じ、疲労物質が血液に溜まって肩こりを起こします。
血行促進にはバランスのとれた栄養摂取が必要です。
末梢の血管までスムーズに血液が流れるように、赤血球を変化させたり、血管を広げたりするビタミンE、全身に酸素を運ぶ鉄の摂取はとくに重要です。
また、鉄分の吸収をサポートするビタミンCや、とうがらしに含まれる発汗、血行を促進して体温を上昇させるカプサイシン、筋肉の疲労を分解するビタミンB1なども良いでしょう。
食事と運動、入浴で体温を温める工夫が大切
冷え性や肩こりを和らげるには、日ごろから体温を高い状態を保って、血行をよくすることが大切です。
食事ではネギやしょうがどの食品をとりいれて、過度の糖分や脂肪、塩分を控えます、
糖分や脂肪は血糖や中性脂肪を増やしてしまい、塩分は体液の濃度を上げるので、血行不良の原因となります。
とうがらし、ニンニク、牛肉など体を温める食物を意識してとります。
夏が旬のきゅうり、なす、トマトなどは体を冷やす食品なので、加熱調理するようにしましょう。
生活面での対策はストレッチややマッサージで筋肉のこりをほぐすことや、ぬるめのお風呂(38℃から40℃)で体を温めることも効果的です。
冷え性・肩こりに効く食べ物選びのポイント
体を温め、血液の循環をよくする食材を積極的にとりましょう。
野菜はサラダよりも温野菜や煮物にしてとるようにしましょう。
冷え性・肩こりの時に主食は何がいいか?
もち米や胚芽精米
体を温める作用のあるもち米や、ビタミンの豊富な胚芽精米ごはん、全粒粉のパンなど
ビタミンB1・Eは豊富な胚芽精米のご飯やおかゆなどがおすすめです。
冷え性・肩こりの時に主菜は何がいいか?
魚や肉、納豆など
血行の循環を促進するビタミンEが豊富なサケやサバ、サンマ、うなぎなどの青背魚、タンパク質、ビタミンを多く含む大豆製品が良いでしょう。
冷え性・肩こりの時に副菜は何がいいか?
香味野菜
カボチャやほうれん草などのほか、体を温めるニンニクやしょうがなどの香味野菜が血液循環をサポートするのでおすすめです。
冷え性・肩こりの時に良いその他の食べ物は?
種実類やかんきつ類
アーモンドやカシューナッツなどの種実類、皮の精油成分が体を温める効果があるので、ゆずなどのかんきつ類も効果的です。