栄養学の観点からできる疲れ目対策や食事法を紹介!賢い食事で薬いらずの体をつくりましょう。
『疲れ目』など体の不快な症状は、悪化するまで見て見ぬふりをしてしまいがちです。
あなたの体に備わっている、病原体に対する抵抗力や自然治癒力も栄養素のサポートなしには十分なパワーを発揮できません。心のトラブルと密接な関係をもつ自律神経の働きにも食生活や体内の環境は影響を及ぼします。
最高の体調を手に入れるには、その背景にある食生活の見直しが必要です。疲れ目を予防する食べ物と対策で薬いらずの体をつくりましょう。
β-カロテンやビタミンAが不足しないように、バランス献立を。
疲れ目を悪化させない栄養学の基礎知識
- バランスのとれた食事を1日3回
- ビタミンAの多い肉や魚を
- 赤・オレンジの野菜を少量の油と
- ブルーベリーなどをデザートに
疲れ目から体調を回復させる方法は?
ビタミンAをはじめとするバランスのとれた食事を
疲れ目は、頭痛や肩こりを招くこともあり、日頃からバランスのとれた食事が大切です。
とくに『目のビタミン』とも言われるビタミンAは光感分子ロドプシンの主成分で、目の粘膜を潤し、粘膜の状態を健康に保ちます。
ビタミンAは脂溶性なので、油脂と一緒に調理すると吸収力が高まります。植物性食品に含まれるβ-カロテンも体内でビタミンAに変化します。
ブルーベリーや黒豆などに含まれるアントシアニンは、ロドプシンの再合成を活性化します。また帆立の貝柱や海鮮食品に多く含まれるタウリンは、網膜細胞の機能を正常に保ちます。なので、アントシアニンやタウリン、ビタミンAを含む食品は疲れ目を緩和する効果があります。
適度な休憩とリフレッシュで疲れ目を解消
疲れ目には、バランスのとれた栄養とともに目の休養も大切です。目の疲れを放っておくと頭痛や肩こりなどの症状も引き起こしてしまいます。
適度な休憩やリフレッシュを心がけて、なるべく目に負担をかけ続けないことが重要です。
例えば、パソコンやスマホを利用するときは画面までの距離を50〜70cmに保ち、1時間に10分程度の休憩をとって、遠くを見るようにます。
温かいタオルと冷たいタオルを交互に目の上に当てて、血行を促進するのも効果的です。
また簡単な運動で目や肩の筋肉をほぐすと、気分転換にもなります。過度の飲酒や喫煙は疲れ目を悪化させるので、控えるようにしましょう。
疲れ目に効く食べ物選びのポイント
卵、牛乳、チーズ、レバーの他に緑黄色野菜にもカロテンの形で含まれているビタミンAを取り入れる
疲れ目の時に主食は何がいいか?
黒米や玄米を混ぜて
古代米の一種である黒米はブルーベリと同じ、アントシアニンが豊富です。アントシアニンはロドプシンの再合成を活性化し、目の疲れを緩和します。玄米にはビタミンB1が豊富です。
疲れ目の時に主菜は何がいいか?
レバーや魚介類
ビタミンAが豊富な卵、チーズ、ウナギ、レバー。
タウリンが豊富なホタテ貝柱やカキ、イカ、タコなど疲労回復ビタミンを摂取する。
疲れ目の時に副菜は何がいいか?
緑黄色野菜と油を組み合わせてカロテン吸収をUPさせる
β-カロテンの多いモロヘイヤやトマト、にんじん、かぼちゃなどを少量の油でさっと調理する。
加熱時間は短めに油で調理すると脂溶性ビタミンの吸収力がたかまり、その他の栄養素を破壊せずに摂取できます。
疲れ目の時に良いその他の食べ物は?
果物や乳製品
ビタミンAの豊富な牛乳やチーズなどの乳製品とイチゴやキウイフルーツ、アントシアニンを含む、ブルーベリーがおすすめです。