栄養学の観点からできる尿酸値を下げる対策や食事法を紹介！賢い食事で薬いらずの体をつくりましょう。
『尿酸値が高い』など体の不快な症状は、悪化するまで見て見ぬふりをしてしまいがちです。
あなたの体に備わっている、病原体に対する抵抗力や自然治癒力も栄養素のサポートなしには十分なパワーを発揮できません。心のトラブルと密接な関係をもつ自律神経の働きにも食生活や体内の環境は影響を及ぼします。
最高の体調を手に入れるには、その背景にある食生活の見直しが必要です。高い尿酸値を予防する食べ物と対策で薬いらずの体をつくりましょう。
欧米型食生活で増える高尿酸血症は生活習慣、とくに食生活の改善が必要です
高い尿酸値を悪化させない栄養学の基礎知識
- 1日の摂取エネルギーを制限する
- プリン体の多い食品を避ける
- 野菜、海藻を積極的にとる
- 水分を多くとり、尿量を増やす
正常な尿酸値に回復させる方法は？
遺伝的体質だけでなく食生活や肥満とのつながりが深い
高尿酸血症は、通常のバランスのとれている尿酸の合成と排泄がうまくいかない場合に発症します。
血液中の尿酸値が高くなることで、尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断されます。
尿酸とは、遺伝子情報を持つ核酸の主成分であり、筋肉が使われるときのエネルギー伝達物質として働く、プリン体という物質が、肝臓で分解された時にできる老廃物です。
通常であれば尿酸は、尿とともに排出されます。
高尿酸血症の原因には遺伝的な体質も関係しますが、肥満やアルコール摂取、プリン体の過剰摂取、激しい無酸素運動などの生活習慣も尿酸値が上がる要因とされています。
エネルギーをとりすぎないことが最優先事項です
高尿酸血症は、放っておくと痛風や動脈硬化などを引き起こします。
とくに肥満の人は、尿酸の排泄が抑制されてしまうため、尿酸値が高くなりがちです。
食事の摂取エネルギーを制限する必要があります。
また、プリン体の多い食品やアルコール飲料はできるだけ避けましょう。牛ヒレや豚ロース、えび、カニ、サンマ、マグロ、ヒラメ、ビールなどはとくにプリン体が多い食品です。
食品からのプリン体摂取は1日400mgいないを目標に抑えましょう。
野菜や海藻類、牛乳などの食品を積極的に多くとることもおすすめです。
尿酸値が高い時の食べ物選びのポイント
肉・魚の内臓部分はとくにプリン体が多い食品です。プリン体は肝臓で分解されると、尿酸に変化するため控えましょう。
タンパク質・脂質のとりすぎにも注意が必要です。
尿酸値が高い時に主食は何がいいか？
主食はきちんととりましょう
炭水化物を控えていても、穀類を減らしてしまうのは間違った方法です。
ご飯やパンなどの主食はきちんと取りましょう。
尿酸値が高い時に主菜は何がいいか？
プリン体を少なめにすることが大切です
豆腐はタンパク源の中でもプリン体が比較的少ない食品です。
豆腐、大豆製品を活用して、動物性食品は取りすぎないことが尿酸値を下げるには重要です。とくに脂の乗った肉や魚は控えましょう。
尿酸値が高い時に副菜は何がいいか？
野菜を食べやすく調理し積極的に取りましょう
野菜、果実、いも類、乳製品などはプリン体をあまり含まないので、積極的にとりたい食品です。
尿酸値が高い時に良いその他の食べ物は？
水分はお茶を中心に変更しましょう
尿酸値を下げたいのなら、水分を清涼飲料水や果汁でとるのはおすすめできません。
カロリーのない水か、お茶を中心に生活を変更しましょう。
