栄養学の観点からできる下痢対策や食事法を紹介!賢い食事で薬いらずの体をつくりましょう。
『下痢』など体の不快な症状は、悪化するまで見て見ぬふりをしてしまいがちです。
あなたの体に備わっている、病原体に対する抵抗力や自然治癒力も栄養素のサポートなしには十分なパワーを発揮できません。心のトラブルと密接な関係をもつ自律神経の働きにも食生活や体内の環境は影響を及ぼします。
最高の体調を手に入れるには、その背景にある食生活の見直しが必要です。下痢を予防する食べ物と下痢の対策で薬いらずの体をつくりましょう。
下痢のときは栄養不足や脱水に注意。十分な栄養補給が必要です。
下痢を悪化させない栄養学の基礎知識
- 消化の良い食品と調理法で
- 栄養不足にならないように注意
- ジュースや汁物で水分を補給
- お腹を温め安静に
下痢から体調を回復させる方法は?
十分な栄養と水分補給で体力の回復を
下痢を起こすと、大量の水分とともに体内のナトリウムやカリウムなどが失われます。
脱水症状を防ぐには、まず十分な水分の補給が大切です。下痢の場合の水分補給には水やお茶よりもスープや味噌汁、果汁アンドが適しています。
また水分とともにミネラルも補給すると良いでしょう。
下痢をすると、お粥と梅干しなどあっさりして食事に偏りがちですが、症状の改善に合わせて、体力回復のためにタンパク質やビタミン、ミネラルなどがバランスよく取れる消化の良い普通食に戻していきましょう。
下痢は薬で無理に止めない。長引く場合は医師に相談を
下痢の多くはウイルスや細菌、食中毒菌などによるもので、これらの原因物質となる細菌を体外に排出させようと体が防衛作用を起こしている状態です。
だから、薬などでこの作用を無理に止めないことが大切です。お腹を温め安静にすれば、大体の下痢は改善していきますが、症状が続く場合や、発熱や嘔吐、激しい腹痛を伴う場合は早めに医師の診断を受けましょう。
自律神経の不調やストレスなどが原因で下痢や便秘を引き起こす過敏性腸症候群の場合には、食事の脂質を制限し、冷たい飲食物、果物以外の食物繊維、香辛料、コーヒーやアルコール飲料は避けましょう。
下痢に効く食べ物選びのポイント
消化のよい食品を、細かく切る、裏ごしする、柔らかく煮るなど、消化のよい調理法で
下痢の時に主食は何がいいか?
おかゆやうどんが最適
ビタミンB1・Eは豊富な胚芽精米のご飯やおかゆ、喉ごしの良いうどんなどがおすすめです。
胚芽精米のおかゆ、パンがゆ、温かいうどんなどを少量ずつ、ゆっくりと食べるようにしましょう。
下痢の時に主菜は何がいいか?
豆腐や白身魚
タンパク質が豊富で消化のよい豆腐や卵(半熟)、ヒラメやタイなどの白身魚、鶏ささみなど
下痢の時に副菜は何がいいか?
野菜をやわらかく
食物繊維の多い野菜や海藻などは避け、にんじんやかぶなどを柔らかく煮たものやスープで摂取しましょう。
下痢の時に良いその他の食べ物は?
スープや果汁
みそ汁、スープなどで水分とともにナトリウムやカリウムを補給。ジュースならりんご果汁がおすすめです。