数十億年前よりも今の方が銀河がゆっくり遠ざかっているのだろうか?知りたいのは、時間が流れるにつれて速くなっているのだろうか?
時間経過でスピードに変化があるか検証するには、今の膨張スピードと過去の膨張スピードを比較しないといけない。
未来予測は、難しいが過去を観るのは天文学者にとってはとても簡単。
宇宙はとてつもなく大きく光の速度は一定の速度で伝わるので、遠くの天体から地球に光が届くのには長い時間がかかる。君が太陽を見ても、それは今の太陽ではない8分前に太陽が出した光が、8分かけて地球に届く。
今、君が見ている太陽は8分前の太陽なのだ。だから太陽よりもっと遠くの天体を見れば1年前や100年前の光も時間をさかのぼって観る事ができる。
遠くの星がどのくらいのスピードで遠ざかっているかは、光のスペクトルのずれ(ドップラー効果)で測ることができる。
速いスピードで遠ざかる星ほど、光が赤っぽくなるのだ。例えば、近くの暗い星と、遠くの明るい星との距離を測るにはどうしたらよいだろう?
この2つの星を望遠鏡で見ると、同じ明るさの星ように見える。でも、星にはある特別な種類の星がある事がわかった。その特別な星は宇宙のどこでも同じように大きくなり、爆発するその爆発までの時間を予測する事ができる。
正確にいうと星が縮む反動で爆発するのだけれど、その縮む勢いが激しいので結果は爆発する。
この星の爆発する星たちを1a型(イチエー型)超新星という。