買うべき投資信託といつお金がもらえるのか
この記事で解決できる疑問
- 少しのリスクで運用したいけど買うべき投資信託はなに?
- 賢い人はなぜ投資や資産運用をするのか?
- 金融素人でもできる金融商品「インデックスファンド」とは?
- 1万でアップルの株が買えるって本当?
- いつお金がもらえるのか?
- プロに資産運用をしてもらえる。
- 手軽に分散投資ができる。
- 日本経済に頼らない海外への投資もできる。
- 投資した資金は信託銀行で管理されるので比較的安全である。
前回の記事で「安全に貯金をふやす方法」と「少しのリスクで資産運用するには」を紹介しました。
資産運用の大切さや投資信託のメリットは理解したけど、「投資信託の種類は5千種類もあるのでどれを選ぶべきなのか?」を紹介していきます。今回も経済評論家や東大経済学部の教授に投資信託の選び方や賢い人はなぜ投資をするのかなど投資の疑問を徹底的に聞いてきました。
繰り返しとなりますが、お金の悩みは一生、終わらないのでせめて最低限のことだけは知っておく方がいいです。いろいろ知ったうえで、定期預金、保険、住宅ローン、資産運用などあなたの好きなものを選んでください。ただ知らなかったせいで貯めたお金を損してしまうのは悲しいですよね。
だから可能な限り、みなさまに疑問を残さないように紹介していきます
買うべき投資信託の条件ってなに?
投資信託を買うときの確認ポイントはこの5つ
- 運用管理費用(信託報酬)の安いものを選ぶ。
- 販売手数料の安いチャンネル(ネット証券)で買う。
- 毎月分配型を選ばない。
- ファンドの資産規模、流動性を確認する。
- 過去の成績で購買を判断しない。
この条件に当てはまる投資信託は何かご紹介します。(2020/06/02の条件)
東大経済学部 教授 オススメの投資信託は?
- 上場インデックスファンドTOPIX(国内株式の投資信託)
- ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外株式の投資信託)
まず貯金の中から「リスクを負ってもいいと思える金額」と「安全に残したい金額」の2つに分けます。その「リスクを負ってもいいと思える金額」を使って上の2つの投資信託を半々ずつ買えばいいです。
一般的に言えば株式投資をすることで、ある程度のインフレリスクを回避することが出来ます。またアベノミクスで実現を目指しているプラス2%のマイルドのなインフレが実現するときは有利です。
過去の実績はなぜ当てにならない?
過去の実績がダメなら、どうやって選ぶんですか?
手数料が低いものです。投資信託の手数料には二種類あり、販売手数料と運用管理手数料があります。これは難しく考える必要はなくて、買う時にかかるのが販売手数料です。定期的に払う維持費が運用管理手数料で「信託報酬」とも言います。
わかりやすく説明すると、イニシャルコストとランニングコストです。
イニシャルコスト(販売手数料)は銀行窓口ではなくネットで買うと安くなったり、0円になります。先ほど紹介した「ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外株式の投資信託)」は販売手数料が0円です。
気をつけるべきなのはランニングコスト(運用管理手数料)は運用会社の懐に入るので投資家にとって確実なマイナス要素です。年間0.5%や1%など投資信託ごとに年率の手数料が決まっていて、それが維持費として日割りでかかります。たった1%だけのように見えますが、200万投資だったら毎年2万もかかるので必ず、運用管理手数料が安いものにする。
優秀な人が運用してるから高いんじゃないの?
運用管理手数料が高くても、安くてもどれも一緒です。
金融業界で有名な話で「伝説のヘッジファンド」がありました。1990年代にメリウェザーという、ニューヨークで活躍していた超優秀なトレーダーがいました。その人はノーベル経済学賞受賞者、金融のプロを集めて「LTCM」というファンドチームを作りました。世界中の投資家や銀行から莫大なお金が集まりましたが、その天才チームでさえも5年で潰れました。
投資でずっと当て続ける事なんてノーベル賞受賞者でもできない事です。もし、未来予測を正確にできるなら自分でお金を運用するべきです。人間というのはどうしても「自分が選んだものが当たって欲しい」「自分は当てれる」などとギャンブル感覚で、詳細な情報をよく知らない会社の株を買ってしまいます。
だから「金融商品の上げ下げは予測はできない事」と認識することが大切です。その上で自分ができることは投資信託の手数料を下げること。自分でコントロールできない事に集中せず、自分が影響できる事に集中するべきです。
投資信託の手数料 2種類
- イニシャルコスト、販売手数料(買う時に一回だけかかるお金)
- ランニングコスト、運用管理手数料(売るまでの期間かかる維持費)
賢い人はなぜ投資や資産運用をするのか?
ノーベル賞受賞者や賢い天才たちでさえも金融商品は上がり下がりが分からないのに、なぜ投資をするのか。
A.「たとえ平均値でもきっと増えるから」
よくリスクという言葉を使いますが、これは「減るかもしれない」だけではなく、「増えるかもしれないし、減るかもしれない」という事です。
例えば、次の二つの銀行があるとします。
- 100万預けるとずっと100万のA銀行
- 100万預けると200万になるかかもしれないけど、0万になるかもしれないB銀行
なので、なぜ投資をするのかに答えるのなら、「リスクをとることで増えるかもしれないから」と言えます。ギャンブルと似ていますが、少し違いがあります。
競馬や宝くじではなく、なぜ投資信託なのか
例えば、あなたがアップルの株を買ったとします。どこの会社も同じですが株価や給料をあげるために毎日、社員や役員が努力しています。
つまり、アップルのデザイナ、エンジニアや工場、店舗などの全ての要素があなたの資産を増やす努力をしています。
実際、アップル株価は浮き沈みしますが会社の努力で20年前の数倍になっています。
ずっと上がればいいですがアップルだけに投資すると、アップルの株価が悪くなると影響を受けやすい。先ほど、教えた投資信託だったら、世界中の会社の株を少しずつ買うのでリスクを下げられる。
そうすると、たとえリーマンショックが起きたとしても、平均にすると金利プラス5%くらいの運用ができると考えていい。もちろん正確な数値の計算はできないですが、なにが根拠かというと年金などを運用している機関投資家がだいたい金利プラス5%くらいの計画を立てています。
また株式投資の場合、リスクプレミアムはこのくらいと認識するのは特別ではなく普通の事です。
100万を株式で運用した時のイメージ
将来の金額は次の3パターンです。
- 105万以上になる
- 平均だと105万になる
- 105万以下になる
競馬の場合
胴元が集まった金額の25%を引いて残りの75%を馬券を買った人同士で取り合います。なのでずっと1万円馬券を買うと平均の払戻額は7500円になる。
100万で競馬をした時イメージ
将来の金額は次の3パターンです。
- 75万以上になる
- 平均だと75万になる
- 75万以下になる
宝くじは法律で還元率50%までと決まっているので、平均45%ほどになるギャンブルです。宝くじを1万ずつ買い続けると平均で4500円当たります。なので100万が平均45万になります。
でも、ギャンブルは楽しい
借金をしてギャンブルするのは問題外だけど、楽しさや熱狂、興奮するための精神娯楽の費用と言えます。経済学的にはNGですが、、
素人でもできる金融商品「インデックスファンド」
これからインデックスファンドに関して経済学者の話を元に説明します。投資系の横文字って「難しそう」「手を出してはいけない」そんなイメージを持っていましたが、調べた結果はそうではなく、金融商品の中でも「かなり堅実」で「手間がかからない」素人でもできる金融商品だと知りました。
投資信託は大きく分けて「アクティブファンド」と「インデックスファンド」の2種があります。
- アクティブファンド
- インデックスファンド
経済学者 オススメの投資信託
- ①上場インデックスファンドTOPIX
- ②ニッセイ外国株式インデックスファンド
- アクティブファンド
- インデックスファンド
仮にアクティブファンドの本当に実績がよくても
過去の実績で未来の実績は分からないので、アクティブファンドにはしていけない。
1万円でアップルの株が買えるって本当?
『TOPIX』と『日経平均』、どちらも日本企業の指標です。
日経平均が東証一部上場企業からビックアップした225社の単純な平均。
TOPIXは東証一部上場企業すべて(1800社以上)の加重平均。
「加重平均」とは会社の規模に応じて考慮された平均でよりバランスの取れた平均です。
①の例では、
TOPIXが20%アップ→1万円を投資していたら2000円得する。
TOPIXが20%ダウン→1万円を投資していたら2000円損する。
不景気で将来、TOPIXが下がるのではないか?
Q.TOPIXが上がらなければ、得しない。日本経済が全体が低迷したら損する。日本は低成長かつ少子化で人口が減るから、日本の株に投資しても将来、株価が下がる可能性があるのではないか。
A.そうとも言えない。株価は将来の景気予想を含めて価値が決まるので日本は少子化、低成長という事は、みんな理解しているので、その将来のイメージがすでに今の株価に反映している。もちろん今よりもっと悪くなる事もありますが、不景気が今の予想通りなら株価はそれなりに上昇する。今の日本の経済問題が改善されれば予想以上に株価は上がります。なので「景気が低成長=株価は下がるというのは間違い」です。
次に、②ニッセイ外貨株式インデックスファンドは日本を覗く先進国23か国の会社の株が対象です。海外版のTOPIXとも考えられます。これを買うとアップルやGoogleの株をほんの少しずつ持っていると同じです。
アメリカ、イギリス、ドイツなどの日本を除く先進国23か国の会社1400社以上の株を一つにに詰め合わせたような金融商品です。「MSCIコクサイインデックス」が指標です。
いつお金がもらえるのか?
この記事で紹介した投資信託でいつお金がもらえるのか。年に1度分配金が入りますが、少ないので、儲けを大きく手に入れるのは売ったときになります。
Q.いつ売ればいいか。
A.老後の資金や、病気で急にお金が必要になったときです。その時に必要な分だけ売ってそれまではひたすら運用するのが一番です。
また、「毎月分配型」という投資信託もありますが、これは絶対にやめた方がいいです。
運用管理手数料(ランニングコスト)が悲しいくらい高いので検討の余地なしです。
お金は運用する事でお金を生み出す事ができます。なので、生活費は自分が働いた月収から使い、それ以外の使わないお金を運用して、お金にも働いてもらう。それを老後や急なお金に備えておくと安心です。
この備えがあれば、生命保険会社に騙される事もないです。
資産形成の考え方
- ×BAD→毎月の利益を生活費にする
- ○GOOD→生活費は給料から、残りを運用して老後や病気に備える
もし、お金が急に必要になったら?
急にお金が必要になり、投資信託を売る時に買った時より価値が下がっていたらどうしよう、と考えてしまうのは当然です。
もし自分が買った金融商品の価値が下がっていても、躊躇せず売ってください。購入時の金額という、将来に関係ないものにこだわっても意味がありません。過去の判断が間違っていても、大切なのは未来だけです。
まとめ
- オススメ1「上場インデックスファンドTOPIX」
- オススメ2「ニッセイ外貨株式インデックスファンド」
- 投資信託の判断基準はとにかく手数料の安いもの。
- どの株が上がるなんて誰にも分からない。
- 分散投資で金利より+5%運用をする。
- 競馬宝くじは経済学的にはしない方がいい。
- アクティブファンドは金融プロが運用している。
- インデックスファンドは指標で機械的に運用している。
- 手数料が安いインデックスファンドを選ぶ。
- 過去の成績は当てにならない。
- 毎月分配型は買わない。
- 売るときは買値にこだわってはいけない。安くても必要な時に売る。
関連記事にも資産運用のリンクをしていますので参考ください。
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