はじめに
Excelを使っていると、セルに含まれる文字の一部にリンクを設定したい場面が多くあります。しかし、全体のセルにリンクを設定すると見た目がごちゃごちゃしてしまうことがあります。そこで、今回はセルの一部の文字だけにハイパーリンクを設定する方法について詳しく解説します。実際のビジネスシーンや日常の作業で役立つこの技術をマスターして、より効率的に作業を進めましょう。
セルの特定の文字にハイパーリンクを設定する方法
Excelでハイパーリンクを設定する基本
まずは、Excelでハイパーリンクを設定する基本的な方法をおさらいしましょう。ハイパーリンクは特定のPC内やネットワーク経由でのファイルやウェブページ、同じファイル内の別のシートやセル、さらには電子メールアドレスなどにリンクを設定することができます。
- リンクを設定するセルを選択
任意のセルをクリックして選択します。 - ハイパーリンクを挿入
上部のリボンメニューから「挿入」タブを選択し、「リンク」をクリックします。 - リンク先を指定
リンク先のURLを入力し、「OK」をクリックします。
この方法では、セル全体にハイパーリンクが設定されます。しかし、セル内の一部分にのみリンクを設定したい場合は、次のステップに進んでください。
セル内の一部文字にハイパーリンクを設定する方法
Excelなどの表計算ソフトでは、セル内の一部の文字に対してハイパーリンクを設定することはできません。通常、セル全体にリンクが適用されるため、セル内の一部分のみをリンク化する機能はサポートされていません。
しかし、Microsoft Word や Google ドキュメント などのワープロソフトでは、文字列の一部にハイパーリンクを設定することが可能です。
もし、表計算ソフトでこのような動作を再現したい場合は、以下の代替案を検討してください
代替案
Googleスプレッドシート では、App Script を使用してリッチテキスト形式のハイパーリンクを設定できますが、難易度高いです。
複数のセルに分割する
文字列を異なるセルに分割し、リンクを設定する部分だけを個別のセルにする。
例: A1: "ハイパー"
(リンク付き) + B1: "リンク"
(リンクなし)
ハイパーリンク設定で見た目をスッキリ保つ方法
長いURLを見やすくする
長いURLをそのままセルに貼り付けると、セルの見た目が乱れがちです。そこで、リンクテキストを使ってURLを短縮することができます。例えば、「https://youneedjp.com/」を「最高の情報サイト」に変更することで、見た目がすっきりします。
「OK」押すと以下のようになります。
これを実現するには、リンク設定時に「表示する文字列」を指定します。この方法を活用することで、ビジネス文書やデータシートの見た目を改善できます。
Excelでは、1つのセルに複数の異なるハイパーリンクを設定することはできない
Excelでは、1つのセルに複数の異なるハイパーリンクを設定することはできません。
セル全体に1つのリンクしか設定できないため、セル内の異なる文字列ごとに異なるリンクを付けることは標準機能では不可能です。
どうしてもやりたい場合は?
セルにURLをテキストとして入力する
例
Google: https://www.google.com
Yahoo: https://www.yahoo.co.jp
ただし、これではクリック可能なリンクにはなりません。
セル内で改行し、各行に異なるリンクを設定する(不可能)
- Excelの通常のセルでは、複数のテキスト部分に異なるリンクを設定できません。
複数のセルを使用する
- 1つのセルに複数のリンクを設定するのではなく、各リンクを異なるセルに配置する。
A1: "Google"
(リンク付き)A2: "Yahoo"
(リンク付き)
テキストボックスを使う(Excel向け)
挿入
→テキストボックス
を選択し、テキストボックス内で異なるテキスト部分に異なるリンクを設定する。- これなら、一部の文字列に異なるリンクを設定可能。
リッチテキスト形式を扱えるGoogleスプレッドシートのApp Scriptを活用
Googleスプレッドシートでは、RichTextValue
を使ってセル内の一部に異なるハイパーリンクを設定できる。 例: Google Apps Script(Googleスプレッドシート用)
function setMultipleLinks() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
var cell = sheet.getRange("A1");
var richText = SpreadsheetApp.newRichTextValue()
.setText("Google Yahoo")
.setLinkUrl(0, 6, "https://www.google.com") // "Google"にリンク
.setLinkUrl(7, 12, "https://www.yahoo.co.jp") // "Yahoo"にリンク
.build();
cell.setRichTextValue(richText);
}
これを実行すると、セル A1
内の “Google” と “Yahoo” に異なるリンクが設定される。
Excelでは1つのセルに複数のリンクを設定できないため、
- 複数のセルを使う
- テキストボックスを使う
- GoogleスプレッドシートのApp Scriptを使う(リッチテキスト対応)
といった代替案を活用する必要があります。
イライラを避けるためのポイント:ハイパーリンク解除の方法
ハイパーリンクを解除したい場合
作業中にハイパーリンクを解除したい場面もあるでしょう。解除方法は非常に簡単です。リンクを解除したいセルを選択し、右クリックして「ハイパーリンクの削除」を選択します。または、リボンメニューの「リンク」タブから「ハイパーリンクの削除」をクリックすることでも解除できます。
これで、セル内のリンクが削除され、元の状態に戻ります。
まとめと次のステップ
Excelでセルの一部の文字にハイパーリンクを設定する方法について解説しました。この技術を活用すれば、セル内の情報を整理し、視覚的にもスッキリとしたレイアウトを作成することができます。特にビジネスシーンやデータ管理で頻繁に使われる機能なので、ぜひ習得しておきましょう。
次のステップとして、さらに便利なExcelのショートカットや高度な機能について学びたい方は、私のブログ(YouNeedJP)やSNS(Twitter)で最新情報をチェックしてください。質問があればお気軽にDMでお尋ねください。
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