• 投稿者:
  • 投稿コメント:0件のコメント
  • 投稿カテゴリー:OS
  • 投稿の最終変更日:2024年12月17日

了解しました。改善案を反映し、詳細な記事を以下に作成します。


BGInfoを使ってWindowsサーバのシステム情報をデスクトップに表示する方法



1. BGInfoとは?

概要と用途

BGInfo(Background Information)は、MicrosoftのSysinternalsが提供する無料ツールで、WindowsサーバやPCのデスクトップ背景にシステム情報を表示するために使います。

主な用途

  • サーバのホスト名、IPアドレス、CPU情報、メモリ使用量などをデスクトップ上に表示
  • 複数サーバにリモートデスクトップ接続時、どのサーバか一目で分かる
  • 運用管理ミスを防止し、効率的なサーバ管理をサポート

2. BGInfoの導入手順

2.1 BGInfoのダウンロード

  1. 公式サイトからダウンロード
    Microsoft Sysinternals公式ページにアクセスし、BGInfoをダウンロードします。
  2. ファイルの解凍
    ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、Bginfo.exeを任意のフォルダに配置します。
    • 例: C:\BGInfo\Bginfo.exe

2.2 BGInfoの初期設定

  1. BGInfoを起動
    Bginfo.exeをダブルクリックして起動します。
  2. 表示内容のカスタマイズ
    BGInfoの設定画面が開き、デスクトップに表示するシステム情報をカスタマイズできます。
    • 標準表示項目
      デフォルトで以下の情報が選ばれています:
      • ホスト名(Computer Name)
      • IPアドレス
      • OSバージョン
      • CPUおよびメモリ情報
    • カスタマイズ手順
      1. 「Fields」ボタンをクリック
      2. 追加したい項目(例: Uptime, MAC Address)を選んで追加
      3. 不要な項目は選択して削除
    • フォントと背景の変更
      • Textタブ: 文字のフォント、サイズ、色を変更
      • Backgroundタブ: 背景色や画像(例: 企業ロゴ)を設定
  3. 設定の保存
    カスタマイズした設定は.bgiファイルとして保存します。
    • 例: C:\BGInfo\ServerInfo.bgi

2.3 BGInfoの実行

手動実行

保存した設定ファイルを使ってBGInfoを実行します。
コマンド例:

Bginfo.exe C:\BGInfo\ServerInfo.bgi /timer:0 /nolicprompt
  • /timer:0: 即座に実行(遅延なし)
  • /nolicprompt: ライセンス同意画面を非表示

スポンサーリンク

3. 自動実行設定

Windowsの起動時やユーザーログオン時にBGInfoを自動実行させることで、常に最新のシステム情報をデスクトップに表示できます。


3.1 タスクスケジューラを使った自動化

  1. タスクスケジューラの起動
    Windows + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、taskschd.mscと入力して起動します。
  2. 新しいタスクの作成
    • 名前: BGInfo-AutoUpdate
    • 実行アカウント: SYSTEM
    • 「最上位の特権で実行」をチェック
  3. トリガーの設定
    • 「新規」→ システム起動時 または ユーザーログオン時 を選択
  4. 操作の設定
    • 「プログラムの開始」→ BGInfo実行コマンドを設定 C:\BGInfo\Bginfo.exe C:\BGInfo\ServerInfo.bgi /timer:0 /nolicprompt
  5. 設定を保存
    タスクの動作を確認し、正常にBGInfoが実行されることを確認します。

3.2 スタートアップフォルダを使った自動化

  1. スタートアップフォルダを開く
    Windows + Rshell:startup と入力し、スタートアップフォルダを開きます。
  2. BGInfoショートカットを配置
    • Bginfo.exeのショートカットを作成
    • ショートカットのプロパティ → リンク先に以下のコマンドを設定 C:\BGInfo\Bginfo.exe C:\BGInfo\ServerInfo.bgi /timer:0 /nolicprompt
  3. 確認
    Windows起動後にBGInfoが動作し、システム情報がデスクトップに表示されることを確認します。

4. カスタム情報の追加

BGInfoは標準項目以外に、カスタム情報(スクリプトや環境変数)も表示可能です。

カスタムフィールドの例

  • PowerShellスクリプトでサービス状態を表示
    BGInfoはスクリプト出力を表示できます。 例: PowerShellでWindows Updateの状態を取得(Get-Service wuauserv).Status設定手順:
    1. 「Fields」 → 「Custom」 → 「New」
    2. コマンドを入力し、出力結果をBGInfoで表示

スポンサーリンク

5. トラブルシューティング

よくある問題と対処法

  1. システム情報が更新されない
    → タスクスケジューラやスタートアップ設定を再確認し、管理者権限で実行するように設定
  2. デスクトップ背景が上書きされる
    → BGInfoの設定画面で「Background」タブを確認し、元の壁紙を再設定する
  3. ライセンス確認画面が表示される
    /nolicpromptオプションを使用して抑止する

6. まとめ

BGInfoは、WindowsサーバやPCのデスクトップにシステム情報を表示することで、管理効率を大幅に向上させるツールです。
本記事では、BGInfoの導入から自動化、カスタマイズ方法まで解説しました。


補足: PowerShell連携を活用しよう

  • 動的な情報表示: PowerShellでリアルタイムなシステム情報(CPU負荷、ディスク使用率)をBGInfoに表示させることも可能です。
  • 企業向けカスタマイズ: サーバごとに異なる設定を適用し、管理者に必要な情報を即座に表示しましょう。

次のステップ

BGInfoを設定し、サーバ管理や運用効率をさらに向上させましょう!
不明点があれば、Microsoft Sysinternals公式ドキュメントを参照してください。

コメントを残す