はじめに
Logitech(Logicool)のG560スピーカーやその他のデバイスを使用していると、Windowsのイベントログに以下のようなエラーが記録されることがあります。
ログの名前: Logi-LampArray-Driver/Errors
ソース: Logi-LampArray-Driver
イベント ID: 11
タスクのカテゴリ: Error
レベル: エラー
説明:
Process 7276 has attempted an operation while not having exclusive control over device G560. Process name:
このエラーは、特にG560のライティング(RGB制御)がうまく機能しない、スピーカーの音が乱れる、またはデバイスが突然認識されなくなるといった問題と関連しています。本記事では、このエラーの原因、発生状況の特定方法、解決策について詳しく解説します。
1. Logi-LampArray-Driverエラーの原因
このエラーの主な原因は、以下の3つが考えられます。
1-1. USBセレクティブサスペンドによる接続切れ
Windowsの電源管理機能「USBセレクティブサスペンド」が原因で、G560などのUSB接続デバイスが一時的に切断されることがあります。これにより、RGB制御やサウンドが正常に動作しなくなる可能性があります。
1-2. 他のアプリケーションとの競合
G HUB(Logitechの設定ソフトウェア)や、他のRGB制御アプリが同時にG560のライティングを制御しようとすると、競合が発生してデバイスが正常に動作しなくなることがあります。
競合の可能性があるソフトウェア例:
- MSI Mystic Light
- ASUS Aura Sync
- Razer Synapse
- Corsair iCUE
これらのソフトウェアがG560のRGB制御と干渉し、エラーを引き起こす可能性があります。
1-3. 古いまたは不完全なドライバー
G560を含むLogitechデバイスは、最新のファームウェアやドライバーが適用されていないと、正常に動作しない場合があります。特に、Windowsのアップデート後にドライバーが互換性の問題を起こすこともあります。
2. エラーの発生状況を特定する方法
エラーが発生しているかどうかを確認するには、以下の手順を実行してください。
- イベントビューアーを開く
- 「Windowsキー + R」を押し、「eventvwr」と入力してEnter。
- 「Windows ログ」>「システム」または「カスタムビュー」を選択。
- 「Logi-LampArray-Driver」に関連するエラーがあるか確認。
- デバイスマネージャーを確認
- 「Windowsキー + X」→「デバイスマネージャー」を開く。
- 「ユニバーサル シリアル バス コントローラー(USB)」内のデバイスで警告アイコンが出ていないか確認。
- USBの状態を確認
- 「Windowsキー + X」→「電源オプション」→「追加の電源設定」→「プラン設定の変更」→「詳細な電源設定の変更」。
- 「USB設定」→「USBセレクティブサスペンドの設定」が「有効」になっている場合は「無効」に変更。
3. 解決策
3-1. USBセレクティブサスペンドを無効化
電源管理機能を変更して、USBが自動的に無効化されるのを防ぎます。
手順:
- 「コントロールパネル」>「電源オプション」>「プラン設定の変更」>「詳細な電源設定の変更」
- 「USB 設定」>「USB セレクティブ サスペンドの設定」を開く
- 「バッテリ駆動」および「電源に接続」の両方を「無効」に変更
- 「適用」→「OK」
3-2. G HUBを最新バージョンに更新
Logitechの公式サイトからG HUBの最新版をダウンロードして適用することで、競合やバグを修正できる可能性があります。
3-3. 競合するソフトウェアを停止
- MSI Mystic Light、ASUS Aura Sync、Razer Synapse、Corsair iCUE などのRGB制御アプリがインストールされている場合、停止またはアンインストールしてG560の動作を確認。
- タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)で「GHUB.exe」や「LogiOptions.exe」が複数起動していないか確認し、不要なプロセスを終了。
3-4. USBポートの変更
G560を別のUSBポート(特にUSB 3.0/3.1から2.0ポートに変更)に接続することで、安定性が向上する場合があります。
3-5. ファームウェアアップデート
Logitechの公式サイトでG560の最新ファームウェアがあるか確認し、適用する。
3-6. Windowsのクリーンブートを試す
- 「Windowsキー + R」>「msconfig」と入力。
- 「サービス」タブで「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェック。
- 不要なサービスを無効化し、「適用」。
- 再起動後、G560が正常に動作するか確認。
4. まとめ
Logitech G560やその他のLogicool製品で発生する「Logi-LampArray-Driver」エラーは、主にUSBセレクティブサスペンドや競合するRGB制御ソフトウェア、古いドライバーが原因となることが多いです。
効果的な解決策
- USBセレクティブサスペンドを無効化する
- G HUBやファームウェアを最新の状態に保つ
- RGB制御アプリの競合を防ぐ
- USBポートを変更する
このエラーを適切に対処することで、G560のライティングやオーディオが安定し、快適に使用できるようになります。
もし問題が解決しない場合は、Logitechのサポートに問い合わせることをおすすめします。
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