WordPressのLightningテーマでフッターの「Powered by WordPress with Lightning Theme & VK All in One Expansion Unit」を削除する方法
はじめに
WordPressの無料テーマ「Lightning」では、デフォルトのフッターに 「Powered by WordPress with Lightning Theme & VK All in One Expansion Unit」 という表示があります。
GPLライセンスのもとではコードを自由に改変できますが、削除方法が分からない方も多いでしょう。本記事では、この表記を削除する方法を解説します。
方法1: カスタマイザーで削除する(Pro版)
Lightning Pro(有料版)を使用している場合、以下の手順で簡単に削除できます。
- WordPress管理画面 にログイン
- 「外観」 → 「カスタマイズ」 を開く
- 「Lightning フッター」 の設定を開く
- 「著作権表記」 を空白にする、またはカスタム表記を入力
- 「公開」ボタンを押して保存
これで、フッターの著作権表記を自由に変更できます。
【詳細解説】Lightningテーマの「Powered by WordPress」の表示を小テーマで消す方法
WordPressテーマ「Lightning」のフッターに表示される「Powered by WordPress & Lightning Theme」の表記は、親テーマに組み込まれた lightning_the_footer_copyight()
関数によって生成されます。この表記を削除したい場合、子テーマを利用してカスタマイズを行う方法があります。
1. 問題の特定
親テーマの footer.php
ファイル内で、lightning_the_footer_copyight()
関数が「Powered by WordPress」と「Lightning Theme」の表示を担当しています。この関数をカスタマイズまたは無効化することで、クレジット表示を削除できます。
2. カスタマイズ方法
子テーマの functions.php
に以下のコードを追加
function remove_lightning_footer_copyright() {
// 'lightning_footerPoweredCustom' フィルターフックを削除し、カスタマイズを無効化
remove_filter( 'lightning_footerPoweredCustom', 'lightning_the_footer_copyight' );
// 'lightning_footerPoweredCustom' フィルターを空文字に設定して、表示内容を消す
add_filter( 'lightning_footerPoweredCustom', '__return_empty_string' );
}
add_action( 'after_setup_theme', 'remove_lightning_footer_copyright' );
3. コードの解説
このコードの動作を詳しく解説します。
3.1 remove_filter
の使用
remove_filter()
関数は、指定したフィルターを削除するための関数です。これを使うことで、親テーマの lightning_the_footer_copyight()
関数内で設定されているフィルターを解除できます。
remove_filter( 'lightning_footerPoweredCustom', 'lightning_the_footer_copyight' );
'lightning_footerPoweredCustom'
: これは親テーマで定義されたフィルターフックで、フッター内の「Powered by」部分の表示に関連しています。'lightning_the_footer_copyight'
: これは、親テーマの関数で、クレジット表示を処理している部分です。
この行により、親テーマの lightning_the_footer_copyight()
関数による表示を無効化します。
3.2 add_filter
の使用
次に、add_filter()
を使って 'lightning_footerPoweredCustom'
フィルターに空文字を返す処理を追加します。
add_filter( 'lightning_footerPoweredCustom', '__return_empty_string' );
'__return_empty_string'
: これはWordPressにおける標準の関数で、常に空文字を返す関数です。これを指定することで、クレジット部分に表示される内容が空になります。
これにより、クレジット表示が完全に消えます。
4. コードの動作フロー
after_setup_theme
アクションフックを使って、テーマのセットアップ後にカスタマイズを適用します。remove_filter()
で親テーマのフィルターフックを削除し、lightning_the_footer_copyight()
関数による表示を無効化します。add_filter()
でフィルターに空文字を設定することにより、クレジット表示を空にします。
5. カスタマイズ後の動作確認
コードを子テーマの functions.php
に追加した後、以下の点を確認してください。
- クレジット部分が削除され、フッターがすっきりしたことを確認。
- ページをリロードして、変更が反映されているかを確認。
もし表示が残る場合、ブラウザのキャッシュやWordPressのキャッシュが影響している場合があります。キャッシュをクリアして再度確認しましょう。
6. 補足: キャッシュや他のプラグインの影響
- キャッシュプラグイン: WP Super Cache や W3 Total Cache などのキャッシュプラグインを使用している場合、キャッシュが原因で変更が反映されないことがあります。キャッシュをクリアして再度確認しましょう。
- テーマやプラグインの競合: 他のプラグインやテーマのカスタマイズが影響を与えている場合、
functions.php
のコードが適切に動作しないことがあります。その場合は、競合する部分を確認してください。
7. メリット
このカスタマイズ方法を利用すれば、子テーマを使って「Powered by WordPress & Lightning Theme」の表記を無料で削除できます。親テーマを直接編集することなく、remove_filter
と add_filter
を使って簡単に削除できるため、テーマのアップデートにも影響を受けません。
この方法で、独自のフッター表示を作成したり、フッター部分をクリーンに保つことができます。
方法3: CSSで非表示にする(簡易版)
子テーマの作成が難しい場合、CSSで非表示にする方法もあります。
「外観」 → 「カスタマイズ」 → 「追加CSS」 にアクセス
以下のコードを追加
.powered-by { display: none !important; }
「公開」ボタンを押して保存
ただし、この方法ではHTML自体は削除されず、検索エンジンには認識されるため、完全な削除を希望する場合はPHPで編集するのがベストです。
まとめ
Lightningテーマのフッター表記を削除する方法として、
- Lightning Pro版でカスタマイザーから削除(最も簡単)
- 子テーマを作成し、
footer.php
を編集(完全削除が可能) - CSSで非表示にする(簡易的な対応)
が考えられます。
特に無料版を使用している場合、子テーマを使う方法が最も推奨されます。ぜひ、ご自身の環境に合った方法を試してみてください!
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