Docker開発環境構築ガイド:Webクリエイター&エンジニア必携!仮想化&コンテナ技術をWindows&Macで完全マスター
この記事の概要
1. Dockerのアーキテクチャとは?
Dockerクライアントとサーバー(デーモン)
Dockerは、クライアント-サーバーシステムとして動作します。クライアントとサーバーが役割分担をしており、クライアントはコマンドを発行し、サーバー(Dockerデーモン)はそのリクエストに従ってコンテナを操作します。
- Dockerクライアント: コマンドラインインターフェース(CLI)を使って、コンテナの管理を行います。コマンドを送ると、サーバーがそれを実行します。
- Dockerサーバー(デーモン): クライアントからのリクエストを受け取り、実際にコンテナの作成・削除・管理を行います。
2. Dockerを始めるには?
Docker Desktopのインストール
最も簡単にDockerを使う方法は「Docker Desktop」をインストールすることです。Docker DesktopはWindowsとMac用に提供されており、直感的なGUIを提供するため、初心者でも簡単に操作できます。
インストール手順(共通)
- 公式サイトからダウンロード:
- Docker Desktopの公式サイトから、WindowsまたはMac版のDocker Desktopをダウンロードします。
- インストール実行:
- ダウンロードしたインストーラを実行し、指示に従ってインストールします。
- インストール後、Docker Desktopを起動:
- インストールが完了したら、アプリケーションを起動します。タスクバーやメニューバーにDockerアイコンが表示されます。
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3. Docker Desktopの使用要件
Windowsの場合
- バージョン: Windows 10 Pro または Enterprise。
- **WSL2(Windows Subsystem for Linux 2)**を有効にする必要があります。これにより、LinuxカーネルをWindows上で動作させることができます。
- Hyper-Vと仮想マシンプラットフォームの有効化。
Macの場合
- バージョン: macOS 10.14以降。
- Appleシリコン(M1、M2チップ)のサポート: DockerはM1/M2チップをサポートしていますが、古いIntelチップとは設定が異なる場合があるので注意が必要です。
4. WindowsでのDockerインストール手順
WSL2の有効化
- 必要な機能を有効化:
- PowerShell(管理者として実行)で以下のコマンドを実行して、WSLと仮想マシンプラットフォームを有効にします。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
- PowerShell(管理者として実行)で以下のコマンドを実行して、WSLと仮想マシンプラットフォームを有効にします。
- Linuxディストリビューションのインストール:
- Microsoft Storeから「Ubuntu」などのLinuxディストリビューションをインストールします。
- WSL2にアップグレード:
- 以下のコマンドで、WSL2を使用するように設定します。
wsl --set-default-version 2
- 以下のコマンドで、WSL2を使用するように設定します。
Docker Desktopのインストール
- Docker Desktopをインストール:
- Docker Desktopのインストーラをダウンロードし、インストールします。
- Docker Desktopの起動:
- インストール後、タスクバーに表示されるDockerアイコンをクリックして起動します。
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5. MacでのDockerインストール手順
Docker Desktopのインストール
- 公式サイトからダウンロード:
- Docker Desktop for Macをダウンロードします。
- インストールの実行:
- ダウンロードした.dmgファイルを開き、アプリケーションフォルダにドラッグしてインストールします。
- Docker Desktopの起動:
- アプリケーションからDockerを起動し、メニューバーにDockerアイコンが表示されれば、正常にインストールされています。
6. Docker Desktopの使い方
主なタブの説明
Containers タブ
- コンテナの管理: 実行中のコンテナを一覧表示し、起動、停止、削除などを行います。
- 例: コンテナを停止するには「Stop」ボタンをクリックします。
Images タブ
- イメージの管理: 作成済みのDockerイメージを表示し、新しいコンテナを作成する際に使用します。
- 例: 新しいコンテナを作成するには、「Create」ボタンを押し、イメージを選択します。
Volumes タブ
- ボリューム管理: データの永続化のために使用されるボリュームを管理します。コンテナが終了してもデータを保持したい場合に使用します。
設定メニュー
- リソースの割り当て: Dockerが使用するCPUやメモリ、ディスク容量の設定を変更できます。
- 例: Docker Desktopの設定メニューから、「Resources」を選択し、使用するメモリやCPUのコア数を調整します。
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7. Dockerコマンド操作
基本的なDockerコマンド
- コンテナの起動
- コマンド:
docker run -d -p 80:80 --name my-container nginx
- 上記のコマンドで、nginxというWebサーバーをバックグラウンドで起動します。
- コマンド:
- コンテナの停止
- コマンド:
docker stop my-container
- コマンド:
- コンテナの削除
- コマンド:
docker rm my-container
- コマンド:
- イメージの確認
- コマンド:
docker images
- コマンド:
- コンテナの確認
- コマンド:
docker ps
- コマンド:
これらの手順に従って、DockerをWindowsまたはMacにインストールし、基本的な操作を理解できるようになります。Dockerの活用により、仮想化やコンテナ技術を駆使して、効率的な開発環境を構築することができます。
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