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  • 投稿カテゴリー:AWS / OS
  • 投稿の最終変更日:2024年12月12日

AWS EC2 上での RHEL の subscription-manager 設定エラー回避ガイド



1. はじめに

AWS EC2 インスタンスで Red Hat Enterprise Linux (RHEL) を使用する際、subscription-manager に関連するエラーが発生することがあります。しかし、AWSではRHELのライセンス料金がEC2のインスタンス料金に統合されており、Red Hat公式のサブスクリプション登録やライセンス管理は不要です。

本記事では、AWS環境で subscription-manager によるエラーを回避するための手順と、AWS特有のRHEL料金体系について詳しく解説します。


2. subscription-manager とは?

subscription-manager は、Red Hat製品を使用する際のライセンス管理ツールです。以下の機能を提供します:

  • サブスクリプション登録: Red Hatの公式サーバーに接続し、ライセンス登録を行う。
  • 更新の管理: サブスクリプションに基づいてパッケージのアップデートを提供。
  • 利用状況の追跡: サブスクリプションの有効期限や利用可能なリソースを管理。

しかし、AWSではRed Hatのライセンス料金がEC2の料金に含まれているため、subscription-manager を利用する必要はありません。このため、AWS上でこのツールがエラーを引き起こす場合は、無効化するのが最適です。


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3. AWSでのRHEL料金体系、サブスクリプション登録が必要かどうか?

AWSでは、RHELのライセンス料金とインスタンス料金が統合されて請求されます。この統合モデルにより、Red Hatの公式サブスクリプションを個別に購入する必要がありません。統合されてるので登録不要です。

3.1. AWS上でのRHELの料金構成

AWSでのRHELの料金は、以下の2つの要素で構成されています。

  1. EC2インスタンスの使用料
    • インスタンスの基本料金。インスタンスタイプ(例: t2.micro, m5.large)や稼働時間に基づいて請求。
  2. RHELライセンス料
    • RHELライセンスがインスタンス料金に統合され、AWSがRed Hatから一括で取得したライセンスを利用。

3.2. ライセンス料金が統合されている理由

AWSがこのモデルを採用している理由は以下の通りです。

  • 管理の簡素化: サブスクリプションの登録や管理を行う必要がなく、運用がシンプルになります。
  • 包括的なライセンス管理: AWSがライセンスを一括管理するため、利用者は個別に契約する手間を省けます。
  • 予算の明確化: ライセンス料金がインスタンス料金に統合されているため、コストの予測が容易になります。

4. subscription-manager のエラー回避手順

AWS環境では subscription-manager の設定が不要なため、以下の手順で無効化し、エラーを防止します。

4.1. subscription-manager プラグインを無効化する

設定ファイルのバックアップを作成する: 設定変更に備えてバックアップを作成します。

sudo cp /etc/yum/pluginconf.d/subscription-manager.conf /etc/yum/pluginconf.d/subscription-manager.conf.bak

設定ファイルを編集する: vi などのテキストエディタを使って設定ファイルを開きます。

sudo vi /etc/yum/pluginconf.d/subscription-manager.conf

以下の行を修正します

[main]
enabled=1  # この行を
enabled=0  # このように変更

設定を保存してエディタを終了する。

4.2. サブスクリプションの自動登録を無効化する

自動登録設定を無効化する: 自動登録の設定を確認し、必要に応じて変更します。

sudo vi /etc/rhsm/rhsm.conf

以下の設定を変更します

[server]
auto_register = 0

subscription-manager のキャッシュをクリアする: 変更を反映させるために、キャッシュをクリアします。

sudo subscription-manager clean

4.3. エラーが解消されることを確認する

上記の設定後、yum updatednf update コマンドを実行し、エラーが解消されていることを確認してください。


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5. AWSでのエラー例

以下は、subscription-manager に関連する一般的なエラー例です。

  • エラー例 1
    Unable to register with subscription-manager.
    • 原因: AWS環境ではRed Hatサーバーに接続する必要がないため、登録エラーが発生。
    • 解決: プラグインと自動登録の無効化で解消。
  • エラー例 2
    Yum repository 'rhel-x86_64-server' not found.
    • 原因: AWS提供のRHELリポジトリが有効化されていない。
    • 解決: AWS用リポジトリが適切に設定されているか確認。

6. まとめ

  • AWSでのRHEL利用のポイント:
    • AWSではRHELのライセンス料金がEC2インスタンス料金に含まれており、Red Hat公式サブスクリプションは不要。
    • AWSとRed Hatの提携により、ライセンス管理が簡素化されている。
  • エラー回避手順の要点:
    • subscription-manager プラグインの無効化。
    • サブスクリプションの自動登録の無効化。
    • キャッシュのクリア。

AWS環境でのRHEL運用において、これらの設定を行うことで不要なエラーを防ぎ、システムをスムーズに運用できます。


本記事では、AWS特有のRHEL料金モデルとsubscription-managerのエラー回避方法について具体的に解説しました。AWS上のRHEL利用が初めての方や、エラーに困っている方の参考になれば幸いです。SNSで問い合わせ受け付けしてますので、気軽にDMください。

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