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  • 投稿カテゴリー:OS
  • 投稿の最終変更日:2025年2月1日

WindowsでFFmpegを構築する方法(詳細解説)

FFmpegをWindowsで使用するには、公式バイナリのダウンロード、環境変数の設定、動作確認が必要です。本章では、初心者でも迷わないように、ステップごとに詳しく解説します。



1. FFmpegのダウンロードとインストール

1-1. 公式サイトからダウンロード

まず、FFmpegのWindows向け公式バイナリを取得します。

手順

  1. FFmpeg公式ダウンロードページ にアクセス
  2. 「Get packages & executable files」 → 「Windows」 → 「Windows builds by Gyan.dev」を選択
  3. 「git master builds」をクリック
  4. 最新の ffmpeg-master-latest-win64-gpl.zip をダウンロード

2. FFmpegの解凍と配置

ダウンロードしたZIPファイルを適切な場所に展開し、FFmpegの実行ファイルを配置します。

2-1. ZIPの展開

  1. ダウンロードした ffmpeg-master-latest-win64-gpl.zip を右クリックし、「すべて展開」を選択
  2. 任意のフォルダ(例: C:\ffmpeg)に展開

2-2. フォルダ構成の確認

展開後のフォルダ構成は以下のようになります:

C:\ffmpeg\
│── bin\         ← FFmpegの実行ファイル
│── doc\         ← ドキュメント
│── presets\     ← プリセット設定
│── README.txt   ← 説明ファイル

特に bin フォルダ内に ffmpeg.exeffprobe.exeffplay.exe が含まれていることを確認してください。


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3. 環境変数の設定

FFmpegをどこからでも実行できるようにするため、PATHC:\ffmpeg\bin を追加します。

3-1. 環境変数を追加

  1. Windowsキー + R を押し、「sysdm.cpl」と入力してEnter
  2. 「詳細設定」タブを開く
  3. 「環境変数」をクリック
  4. 「システム環境変数」の「Path」を選択し、「編集」をクリック
  5. 「新規」をクリックし、以下を追加 C:\ffmpeg\bin
  6. 「OK」を押して閉じる

3-2. 設定が適用されたか確認

コマンドプロンプト(cmd)を開き、以下を実行

ffmpeg -version

バージョン情報が表示されれば設定完了です。


4. FFmpegの動作確認

4-1. コーデック一覧を表示

ffmpeg -codecs

サポートされているコーデックの一覧が表示されます。

4-2. フォーマット一覧を確認

ffmpeg -formats

使用可能なフォーマットを確認できます。

4-3. FFmpegのGUIツールを導入(任意)

FFmpegはコマンドラインツールですが、GUIを使いたい場合は以下のツールが便利です。

  • FFmpeg Batch Converter:バッチ処理が可能
  • Shutter Encoder:シンプルなGUI変換ツール

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5. FFmpegの更新方法(定期的なメンテナンス)

FFmpegは定期的に更新されるため、最新バージョンを維持するのが望ましいです。

5-1. 既存のFFmpegを削除

  1. C:\ffmpeg フォルダを削除
  2. 環境変数の Path から C:\ffmpeg\bin を削除(不要な場合)

5-2. 最新版を再インストール

  1. FFmpeg公式サイト から最新版をダウンロード
  2. ZIPを展開し、C:\ffmpeg に配置
  3. 環境変数の Path を確認

これで常に最新のFFmpegを利用できます。


1. FFmpegのWindows環境構築手順

FFmpegのWindows環境構築手順を詳しく解説しました。

  1. 公式サイトからFFmpegをダウンロード
  2. C:\ffmpeg に展開し、環境変数を設定
  3. コマンドプロンプトで動作確認
  4. 定期的に更新して最新の状態を維持

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FFmpegを活用したWindowsでのコーデック確認・変換・修復・自動化ガイド

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2. 動画や音声のコーデックを確認したい

2-1. 動画のコーデック情報を調べる

ffmpeg -i input.mp4

または

ffprobe -v error -select_streams v:0 -show_entries stream=codec_name -of default=noprint_wrappers=1 input.mp4

これにより、動画のコーデック情報が取得できます。

2-2. 音声コーデックのみを取得する

ffprobe -v error -select_streams a:0 -show_entries stream=codec_name -of default=noprint_wrappers=1 input.mp4

2-3. 字幕ストリームを確認する

ffprobe -i input.mp4 -show_streams | grep codec_name

字幕が含まれているか確認できます。


3. 動画・音声の形式を変換したい

3-1. 映像コーデックをH.264からH.265に変換

ffmpeg -i input.mp4 -c:v libx265 -c:a copy output.mp4

動画の品質を保ったまま、H.265に変換できます。

3-2. 音声コーデックをAACからMP3に変換

ffmpeg -i input.mp4 -c:v copy -c:a libmp3lame output.mp4

3-3. 映像・音声をコピーしてエンコードを最小限にする

ffmpeg -i input.mp4 -c copy output.mp4

変換を最小限に抑えて、素早く処理できます。


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4. 音声が出ない・再生できない動画を修正したい

4-1. MP4の音声が流れない場合の対処法

以下のコマンドで音声の再エンコードを試します:

ffmpeg -i input.mp4 -c:v copy -c:a aac output.mp4

音声コーデックが非対応の場合に有効です。

4-2. 動画の再生速度や音ズレを修正

ffmpeg -i input.mp4 -itsoffset 0.5 -i input.mp4 -map 0:v -map 1:a -c copy output.mp4

音ズレを修正できます。

4-3. MP4のインデックスを再構築

ffmpeg -i input.mp4 -c copy -movflags faststart output.mp4

ファイルのインデックスを修正し、ストリーミングしやすくします。


5. 大量の動画ファイルを処理したい

5-1. フォルダ内の動画をすべてスキャンし、コーデックを一覧表示

for %i in (*.mp4) do @ffprobe -v error -select_streams v:0 -show_entries stream=codec_name -of default=noprint_wrappers=1 "%i"

すべてのMP4ファイルのコーデックを確認できます。

5-2. バッチ処理でMP4を一括変換するPowerShellスクリプト

$files = Get-ChildItem "D:\MV\mp4_muzic" -Filter *.mp4
foreach ($file in $files) {
    ffmpeg -i $file.FullName -c:v libx264 -c:a aac -b:a 192k ($file.DirectoryName + "\converted_" + $file.Name)
}

フォルダ内のすべての動画を変換するPowerShellスクリプトです。


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まとめ

本記事では、FFmpegの基本的な使い方から、コーデックの確認、変換、修復、自動化までを詳しく解説しました。FFmpegを活用することで、動画や音声の処理を効率的に行うことができます。

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