クラウドを支える重要な技術としてもう1つあげられるのが、分散処理です。
分散処理とは、複数の機器に分散させて処理する技術を指します。
この技術がよく使われているのがWebサイトで、複数のサーバーに処理を分散させます。個人や一般的な会社のWebサイトでは大きく集中することは少ないですが、何かキャンペーンや巨大なショッピングサイトであればセールの際にアクセスが集中することがあります。
そのような場合に1台のサーバーではとても処理しきれないような数のアクセスがあります。
こうしたアクセス集中やサーバー処理の負荷を軽減するために、同じ機能や情報もった複数のサーバーに振り分けることで、サーバーが応答できなくなったり、ダウンしたりするトラブルを防ぐのです。
複数のサーバーに振り分けるのが「ロードバランサー(LB)」と呼ばれる装置です。ロードバランサーは、それぞれのサーバーの状態から、負荷を分散させます。場合によっては負荷が高くなりすぎてしまったサーバーを切り離すこともします。
AWSでは、ロードバランサーとして「ELB(Elastic Load Balancing)」が提供されています。