クラウドといえば「オンプレミスから次世代クラウドへ」などの広告文をよく耳にします。
オンプレミス(on-premies)とは、自社でサーバー機器を用意することを言います。不思議に思うかもしれませんが、データセンターにサーバーを置いたとしても、それは「オンプレミス」です。
なぜなら、所有権が自社にあるからです。レンタルサーバーとの違いが難しいですが、サーバーのみを借りているものは、レンタルサーバーと呼ぶことが多く、ネットワークや場所などを借りている場合は、オンプレミスと呼ぶ傾向にあります。
オンプレミスのメリットは自社で自由に設計・運用できることです。ただし、その分だけ頻繁なサーバー機器の構成や変更や、メンテナンスに追われたり、技術スキルのあるスタッフも必要とします。
では、オンプレミスの対義語はクラウドなのでしょうか、対義語とされる事も多いですが、厳密には違います。オンプレミスの対義語はオフプレミス(off-premises)という言い方もしますが、一番近いのはレンタルやパブリックでしょう。
自社で所有・運用するのではなくレンタルや、公共の場に用意されたりしたものを使用する形態です。
レンタルのメリットは、自社で管理する必要がないことでしょう。基本的には提供するサービス会社側が全てのメンテナンスを行いますので、技術者を用意する必要もなく、手間がかかりません。
デメリットは、提供する側のルールに縛られることです。OSのアップデートやインストールできるソフトウェア、料金プランによって構成に制限がある事も多く、自由度と値段は比例します。